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「私…これまでの段取りとか見ててもわかると思うんですけど…
経験も…人数も…少なくて…一度もイッたことなくて…
旦那に…不感症の冷凍まぐろって…お前なんて抱いててもつまんない
気持ち良くないって言われて…
だから…その…」
何の暴露話なんだろう…
話してて情けなくなってきた。
「速水さんの、ちゃんと気持ちよくさせてあげられないって言うか…
私なんて抱いても…その…」
何言ってるんだろう…私。
速水さんは私の手を自分の胸に当てさせるようにして
「こんなに緊張してるんだよ…それってさ、桃ちゃんだからなんだよ。
好きな子とするだけで、俺は満足だし、嬉しい。
女性側の気持ちとか…その、いろんなことはわかんないけど…
俺に言わせたら…下手くそなのを責任転嫁させているだけな気がする…」
そう言って大きく息を吐きだして、
「戸惑ってるの理由がそれだとしたら…謝る必要もないよ。
男ってね…初めての男になりたがるもんだから、
正直言えば…桃ちゃんの経験が少ないって言うのは
ちょっと嬉しい。」
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