妻は家を出た

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妻は家を出た

あなたは卑怯よ!!顔は殴らず見えない所を殴ったり蹴ったりして!! 妻は翌朝、そのように叫んだ。私はこれでも気を遣って、顔を殴るのを避けたのたが、妻はそのように受け取ったらしい。 私は午前中会議があったので、妻の相手をせずにさっさと家を出た。あるビルの一室を貸し切って、今日は5人しか集まってなかったが、今月の今日までの状況を説明した。 最近は、西地区がやばい。 あそこの団地なんかどうだ? 中階層が集まる高級マンションなんかが、これからはいいんじゃないか。 会議が終わり、私は外回りに出た。 今日は、少し早めに家に帰ることになったので、私は惣菜を幾つか買って帰った。 家に着くと、妻は相変わらず菓子パンを食べながらTVを見ていた。今日は、いつもより大きなメロンパンを食べていた。 こいつ、メロンパン好きだなあ。私はそう思いながら惣菜を開けて食べ始めた。 今週の日曜日は仕事が休みで、私は午前中、ゆっくり寝て起きた。妻は昼になっても飯を作らず、ただTVを見ていた。腹が減った私は、この時は何故か、無性にお菓子を食べたくなり、近くのコンビニにキットカットや板チョコ、コンソメのポテトを買って家に帰り、妻の目の前でガツガツと菓子を食べた。それを見た妻は突然立ち上がり、車に乗って家を出て行った。それから妻は、私が仕事で外に出ている時に家に帰り、私が家に帰った時はいないようになった。そして、徐々に妻の荷物が減っていった。
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