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「ねぇねぇ、気に入ってくれた?」
「うん……すっげぇ嬉しい」
しかも、靴のサイズもちゃんと合ってるとか感動する。
「よかった! 何あげたら洋が喜んでくれるのかわからなくて、結局蘭さんに協力してもらっちゃった」
「そこまで調べてくれたんだ。ありがとう。でも、ごめん。凛がこんなにいいものくれたのに、俺こんなのしか用意できなくて」
「え? 何で? すっごく嬉しいよ。だって、私がウサギ好きなの知ってるの、洋だけだよ? こんなにふわふわで綺麗なの見たことない」
本当に嬉しそうに白いウサギを眺める凛に救われる。
「それにね、洋にはいつもご飯作ってもらったり、勉強教えてもらったり、何でもしてもらいっぱなしだったから、ちゃんとお礼もしたかったの。逆にこんなに可愛いの貰っちゃって申し訳ない」
「そんなことないよ。料理も勉強も、俺が好きで凛にしてることだから、お礼なんていらない。こうやって会いに来てくれるだけで充分」
改めて凛の優しさと可愛さを実感して、愛しくて堪らなくなる。こんなに可愛い子なんて、凛以外にはどこ探したっていない。
凛を後ろから抱きすくめ、首もとに顔を埋める。凛の長い髪から、凛の香りがする。クリスマスってなんて素晴らしいんだろう。
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