解けない呪いと少女の願い

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「白蛇?」 確か白蛇は神の使いとして信じられており、神社等で祀られている地域もあると聞いた事がある。 そんな白蛇を何故、彼女の両親は殺してしまったのだろうか? 「俺が知ってるのはこれくらいだ。後は習志野さんに聞いてくれ」 「待って下さい。俺、呪いを解く方法なんて知りませんよ」 景壱に呼び止められ楠野はやっぱりなという風な少し呆れた顔をしていた。 「だから手伝いで良いんだよ。解く手段か解ける力を持つ人物を見付けさえしてくれれば。それ以上、危険な橋は渡らせないっての」 自分に出来るのだろうか? 内心、不安に包まれそうになったが少女のあどけない笑みを見るとやるしかない、やらなきゃいけいんだと強く思うのだった。
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