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「自信付いたからです。店長さん達もそうでしたけど景壱さんや、その家族の人も、この目を不気味がらないから」
そう言って微笑む彼女の瞳は左右の瞳の色が違うのである。
燃えたぎる炎の様な赤い右目と、空より綺麗に澄んだ青い瞳。
景壱には普通に綺麗な瞳にか思えなかった。
それでも、彼女はそれが嬉しいのだ。瞳を気にせず普通に接してくれる事が。
「クッキー焼いたわよ。景壱、リリーちゃん。一緒に食べましょう」
景壱の母がドアから顔を覗か二人に声をかける。
「はーい。リリーさん行きましょう」
リリーは、「はい」と元気よく頷きながら景壱の後を追う。
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