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「あんまり上手じゃないけど良かったら食べて」
茶の間のテーブルにチョコレートチップや胡麻の交ざったクッキーや、ジャムが乗せられたクッキー等が並べられる様に皿に乗せられている。
「うわぁ。お菓子屋さんみたいです。景壱さんのお母さんは天才です」
子供みたいにリリーは目を輝かせる。
「うふふ、ありがとうリリーちゃん」
それを見て景壱は上手くやっていけそうだなと微笑む。
その時、玄関でチャイム音が響く。
「誰かな? 俺が行きますからリリーさんは食べてて下さい」
景壱が玄関まで行くと、ドアスコープで外を覗く。
すると先程の男が無理矢理作った笑みを顔に張り付けて佇んでいる。
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