壊れる日常と一握りの希望

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「お、お早う。琴葉ちゃん」 「もう八時だよ! 顔洗ってご飯食べなきゃ!!」 そう言って琴葉は更に景壱の腹の上で跳ねる。 「わ、分かったから下りてもらえる?」 「うん、分かった。じゃあ、琴葉テレビ見て来るね」 景壱の上から下りると慌ただしく琴葉は部屋を後にする。 着替えを済ませ、階段を下りると景壱は茶の間を覗く。 ソファーに座りテレビで犬や動物のキャラクターが話しているのを見て琴葉は楽しげに笑っている。 琴葉が元気そうなのを見て安心すると景壱は顔を洗いに向かう。 それから食事を終わらせると琴葉の隣に景壱は座る。 「少しは寂しくなくなったのかな?」
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