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自分もガツンと言ってやろうと景壱がドアを開けると先に男が不自然な笑みのまま景壱に話し掛ける。
「私、妖の何でも屋EMI(えみ)の楠野と申します。景壱さん、うちの上司が貴方を気に入りスカウトしたいと言うのですが良ければお話だけでも聞いて下さいませんか?」
「え? 新聞の勧誘とかスカートのセールスの人じゃないんですか?」
「な、なに! 違うっつの……。あ、いえ、違いますよ」
新聞とスカートを売り込もうとする節操の無い人物かと思っていたが違う様である。
恐らくリリーが勘違いしたのだろう。
だが、何で目の前の男は自分の事を知っているのだろうか?
「貴方、何者ですか? スカウトって事は俺がどんな仕事してるか分かってるんですよね?」
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