終わりと別れ

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そう言って優しげな笑みを口元に浮かべる。 「こんな頼りになる仲間がいたのに、真宮達に頼るなんて俺が馬鹿だった。景壱、リリー。俺を殴ってくれ」 楠野の気が済むならと景壱が拳を振り上げ様とする間にリリーが彼の頬を先に殴っていた。 しかも半妖の姿の所為か加減が出来ておらず、派手に楠野が仰け反った姿で宙を舞う。 「リリーさん! 何をやってるんですか!?」 「だって殴れって言うから……」 景壱が楠野に駆け寄る。 すると、楠野は立ち上がりながら笑い声を上げる。 「わ、笑ってる。きっと打ち所が悪かったんですよ。救急車、救急車!」 「はーはっは。やってくれる。お前の気持ち受け取った。ほら、景壱。お前もやってくれ」
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