終わりと別れ

21/368
前へ
/853ページ
次へ
ペペロンチーノをフォークで口に運びながらリリーは笑みを浮かべて答える。 それだけ彼女は店長達を信頼しているのだなと景壱は思った。 「それより、こっちはどうします。力の有る妖怪を探しに行かないと行けないんですよね」 「その必要は無くなりました。別な方法が見付かりましたから」 うつ向きながら景壱は答える。 これから彼女がどの様な問いを自分にするか分かっていたからである。 それにどう答えるか悩んでいたのだ。 「え、どんな方法ですか?」 来た。 咄嗟に、そう思った。 「えーと、ほら、呪いを掛けた本人を見付けてこの世から追放すれば良いって麗香さんに聞いたんですよ。でも追放する方法が分からないみたいなんですよね」
/853ページ

最初のコメントを投稿しよう!

617人が本棚に入れています
本棚に追加