終わりと別れ

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嘘を混ぜて景壱は話す。 途中まで彼女に手伝ってもらうが、最後は、奪希の件は、自分で何とかしようと思ったからである。 リリーを危険な目に合わせたくないのだ。 それだけリリーは景壱の中で大事な存在になっていたのだ。 「成る程。うーん、難しいですね。そういうの詳しい人が近くに居れば良いんですが……」 こちらを疑う様子はないようである。 景壱は内心胸を撫で下ろしていた。 「夢見堂のじっちゃんなら何か知ってるかな? 何でも知ってそうだし」 「じゃあ、今から行ってみましょう。私の、この姿の事も聞きたいですし」
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