617人が本棚に入れています
本棚に追加
嘘を混ぜて景壱は話す。
途中まで彼女に手伝ってもらうが、最後は、奪希の件は、自分で何とかしようと思ったからである。
リリーを危険な目に合わせたくないのだ。
それだけリリーは景壱の中で大事な存在になっていたのだ。
「成る程。うーん、難しいですね。そういうの詳しい人が近くに居れば良いんですが……」
こちらを疑う様子はないようである。
景壱は内心胸を撫で下ろしていた。
「夢見堂のじっちゃんなら何か知ってるかな? 何でも知ってそうだし」
「じゃあ、今から行ってみましょう。私の、この姿の事も聞きたいですし」
最初のコメントを投稿しよう!