終わりと別れ

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「そうですね。今の時間帯ならじっちゃんも暇だろうし」 景壱達は手早く食事を終えると、会計を済ませ、夢見堂に向かう。 その道中、奇妙な事が起きた。 一瞬にして公園の草木が青々と繁り、花を咲かせ、種や実を落としたのである。 「なんだ、これは!?」 落ちた木の実を恐る恐る、景壱は触れてみる。 確かに、本物の木の実の様な触感である。 「植物が一瞬で成長するなんて、おかしいですよ!」 「そりゃそうだろうな。おかしな事が起きてるんだからよお」 景壱達は声の主の方を見ると夢見堂の老人が難しそうな顔をして地面を見つめている。
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