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いつの間にか重い空気が辺りに満ちていた。
その所為で、なかなか景壱は本題を切り出せずにいたが思い切って口を開いた。
「あ、一つ聞きたい事が有るんだけど」
老人は景壱の方に向き直る。
「何でも聞いてくれ。儂に分かる範囲ならな」
そう言って笑みを浮かべるも、気になるのか老人は地面をちらちらと眺めている。
「この世から妖やそれ以上な高位の存在の者をこの世から追放する方法ってある?」
老人は驚いた様に景壱の顔を眺め、ゆっくりと答える。
「有ることには有るが、かなり難しいな。なあ、兄ちゃんよぉ。よく、そんな手段を思い付いなあ。一般人なら、そんな方法が有ることすら思い付かんぞ」
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