終わりと別れ

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景壱達は琴葉にと鯛焼きを幾つか買って帰路に就いた。 「ちょっと買いすぎましたかね」 「多かったら私達が食べれば良いだけです。あれ?」 家の前まで来た時、リリーは不思議そう顔をする。 その視線の先を見ると玄関の前に見知らぬ女性が踞って居た。 景壱はしゃがんで声をかける。 「すいません、どなたですか? ここで何を……」 「景壱さん!」 女性は景壱の声を聞くなり勢いよく顔を上げる。 顔は思い出せないが声で相手が誰だか分かった。 「裁火さん! どうしてここに? それに前と変身した時の顔が違いますけど?」 「この町に来てから、なんだか上手く姿を変えられないんです……。最近、修行してなかったからなまったんでしょうか……。って落ち込んでる場合じゃないんです!」
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