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矢継ぎ早に裁火は言うと、息を深く吸ってから次の言葉に繋いだ。
「景壱さん達は奪希を倒すんですよね? 私にも手伝わせてもらえませんか?」
彼女の話を聞いてきょとんとするリリーを見て景壱は、まずいと思った。
「奪希を倒す? そんな事したら駄目です。琴葉ちゃんの呪いが解けなくなっちゃうじゃないですか!」
「呪い? ……先ずは話し合わないといけませんね。景壱さん、お宅に上がらせてもらっても良いですか?」
「……、はい」
そう答えるしかなかった。
奪希の件に関しては、リリーを巻き込みたくなかったのだが、ここまで来たら誤魔化す事も出来ないだろう。
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