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「良いよ! でも、お話終わったら琴葉もお話させてね」
そう言って琴葉は走って二階に上がる。
「すいません。裁火さん」
申し訳なさそうに景壱は頭を下げる。
「いえ、気にしてませんから。それより、呪いについて話していただけませんか?」
茶の間のソファーで裁火と向かい合うように座り、景壱は琴葉の事を話す。
「そういう経緯があったのですか……。ですが、奪希を倒さないと更なる被害が出てしまう。どうしたら良いのでしょう……」
「ですから、呪いをかけた主をこの世から追放するまで待ってくれませんか?」
それを聞いて裁火は首を捻る。
「それは、無理でしょう。恐らく、呪いかけた白蛇の存在は既に消滅してますから」
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