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「そんな事、誰も望んでません。景壱さんが私達が傷付くのが嫌な様に、私達も景壱さんが傷付くのが嫌なんです。失いたくないんです……」
リリーは悲しそうな顔をする。
「景壱さんは一人で頑張り過ぎです。もっと私達を頼って下さい。楽しい時だけじゃなく苦しみも共に分かち合いましょう。それが仲間というものでしょう?」
二人の自分に対する思い感じて景壱は胸の辺りがじんわり温かくなるのを感じた。
「俺、間違ってました。俺が歩もうとしてる道は辛く険しい道のりです。それでも一緒に来てもらえますか」
リリーと裁火は顔を見合せ、ほぼ同時に「もちろん!」と答えた。
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