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「よくやってくれた。ありがとう」
「へへ。他にご用は御座いませんか?」
「頼むような事はないな。これを持って帰るといい」
二匹に小さな巾着袋の様な袋を渡す。
「わーい」
二匹の狸は袋から金平糖を取り出し、かりこり、かじりながら何処かにいってしまう。
「悪いねぇ。君が歩くより早く着くと思って団三郎の部下に運ばせたんだよぉ」
縄をほどきながら恭治は言う。
「いえいえ恭治さん気にしないで下さい。俺は恭治さん信頼してましたから!!」
興奮する楠野の様子を見て恭治は少し引いている様です。
「よし、メンバー揃ったし行くか。ぐずぐずしてたら真宮達が逃げるかも知れねえからな」
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