終わりと別れ

40/368
前へ
/853ページ
次へ
「よくやってくれた。ありがとう」 「へへ。他にご用は御座いませんか?」 「頼むような事はないな。これを持って帰るといい」 二匹に小さな巾着袋の様な袋を渡す。 「わーい」 二匹の狸は袋から金平糖を取り出し、かりこり、かじりながら何処かにいってしまう。 「悪いねぇ。君が歩くより早く着くと思って団三郎の部下に運ばせたんだよぉ」 縄をほどきながら恭治は言う。 「いえいえ恭治さん気にしないで下さい。俺は恭治さん信頼してましたから!!」 興奮する楠野の様子を見て恭治は少し引いている様です。 「よし、メンバー揃ったし行くか。ぐずぐずしてたら真宮達が逃げるかも知れねえからな」
/853ページ

最初のコメントを投稿しよう!

617人が本棚に入れています
本棚に追加