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「お客様、冗談は困ります」
「冗談ではありません。じゃんじゃん持って来てください」
ウェイトレスは困った顔をして引っ込んだかと思うと直ぐに戻って来て「本当に持って来ますよ」と念を押す。
「はい。お願いします」
一時間も立たぬ内にフライドポテトや、唐揚げ等が運ばれて来ると男性は凄まじい勢いで食べ始めた。
まるで飢えた獣が久々に食事にありついた光景を見ている様だなと景壱は驚きながら思うのであった。
ハンバーグ定食、カツ丼、ステーキ……、全ての料理が男性の胃に収まる頃には他の客が見物に来る有り様であった。
「ふう、やはり人の作る料理は最高ですね。では、本題に入りますか……」
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