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僕は、いや僕たちはいつも何かを目指していたんだ。これも違うな。目指して、いつかそれになりたいんだ。
プロフェッショナルと呼ばれる人たちがいる。はたからみれば、存外簡単そうで、少しでも憧れをもっては、挑戦し、やはり挫けた。
やっていくなかで、いったい僕は何を目指しているのかな? なんて事も考えたりするようになった。何になりたいのか、何をしたいのかなんて明白なのに、そのやり方が分からない。
空白。ある日突然そうなってしまうときがある。なにもしたくなくなって、精神も不安定になったり、僕はこんなことをしていていいのかなんて考えたりもする。
いっそのこと、傍観者でも成り果てようか。楽しめばそれはそれで人生は楽しくなる。
人生ってなんだよ。こんな人生経験もないただの若造が何を語るか。夢を、語るんたよ。いや騙るの間違いか。
そうだよ。いつだってそうだった。やらなくちゃいけないことばかりに目をそらして、下を向いて、後ろを向いて、いや、前は向いていたか。一歩など踏み出せないまま。
これからどうなるんだろうか。今日も又、僕は目をそらして、楽しみたいことを、熱心にした。
目をそらして、なにもなかったかのように。また、僕は逃げた。いや、逃げてなどいない。向かっていたんだ。その先へと。なんだか楽しい方向へ。
後ろを振り向いてみろ。
そこにはお前の夢がある。
抽象的なことばかりを並べては雰囲気だけ造り、僕はまた逃げている。
だから、逃げてなんていないって。
走ってるんだって。
向かってるんだって、
死ねよ。いつも回りにそうはきちらしては、僕自身にその言葉を向けた。
僕は死にたくない。まだ走りやめたくない。
なんだよ。やっぱり希望論じゃないか。楽観的な、よく言えばポジティブ。悪く言えば、ただの夢語り者。
もう。
どうしようもないな。
どうすればいいか分からないな。
なら、もう、それに目指して走るしかないじゃないか。
果て?
そんなものはないさ。
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