第1章 Start

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満開の桜に迎えられ、始まった高校生活最後の年。 俺はクラス替えに心躍らせながら登校した。 俺の名前は但野謙太。 成績は中の上、幼い頃からスポーツに触れ合う機会が多く、運動能力は高い方だ。 「よっ!!けんたー!!」 そう言いながら俺に殴りかかってきたのは、幼稚園からの大親友の佐伯周平だ。 こいつは、とんでもないバカ。 「出やがったな、周平。朝からダルい、帰れ。」 「ひでー奴だな!帰るぞ?マジで!」 「どうぞどうぞ。俺には関係ないから!」 「…いや、そこは止めんかい!!」 「わりぃわりぃ、それよりクラス見に行こうぜ!」 「ほんとに適当だなー、お前は。まぁいい、行くか!!」 いつも通りの会話を交わし、クラス表まで走った。
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