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満開の桜に迎えられ、始まった高校生活最後の年。
俺はクラス替えに心躍らせながら登校した。
俺の名前は但野謙太。
成績は中の上、幼い頃からスポーツに触れ合う機会が多く、運動能力は高い方だ。
「よっ!!けんたー!!」
そう言いながら俺に殴りかかってきたのは、幼稚園からの大親友の佐伯周平だ。
こいつは、とんでもないバカ。
「出やがったな、周平。朝からダルい、帰れ。」
「ひでー奴だな!帰るぞ?マジで!」
「どうぞどうぞ。俺には関係ないから!」
「…いや、そこは止めんかい!!」
「わりぃわりぃ、それよりクラス見に行こうぜ!」
「ほんとに適当だなー、お前は。まぁいい、行くか!!」
いつも通りの会話を交わし、クラス表まで走った。
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