第5章「ぬこ様、神様のトラウマを癒す」

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今日もぬこ様は、ベンチの上でひなたぼっこ。 ぬこ様の日課でございます。 そこに鈴の音を携えて、ぬこ様と同じく神々しいお姿をお示しになるお方が現れたのでございます。 この方のお名前は「事代主(ことしろぬし)」 託宣を司る神様にございます。 「汝(なんじ)のことは、巷の噂で聞き及んでおる。この一帯を荒らしていた狐を退治してくれたのこと。礼を申す」 「にゃー」 ぬこ様は、相手がたとえ神様であっても毅然とした態度でお言葉を発するのでございます。
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