第5章「ぬこ様、神様のトラウマを癒す」
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「汝の目はごまかせぬか。そうだ。ただ礼を言うだけで、供も連れずに来ぬ」 「にゃー」 「そうだ。でもな、一介の猫に神が言っていいこととそうでないことある。汝も分かっておろう?」 「にゃー」 「『悩みの前に神も猫もない』か……そうよのう。だがしかし……」 「にゃー」 「確かにそうだ。私が思い悩んでいたら、民は惑う。だがしかし……」
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