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「それから鶏のことが憎くてな、怒りがいつまでたっても収まらぬ。民は私の怒りを収めようと鶏を食べずにおるという儀式を行う始末……」
「にゃー!!」
ぬこ様はカッと目を見開き、鋭いお声を発したのでございます。
「確かに……その当時、私は浮かれておった。私はいかんせん顔がよい。もてもてじゃ。ちやほやされて浮かれておった」
「にゃー」
「汝には全て見抜かれておるのか。確かに、手を噛まれることによって目が覚めたのは事実じゃ」
「にゃー」
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