第6章「ぬこ様、神様になる」

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いつまで経ってもぬこ様は目を覚まさないのでございます。 事代主様は、お地蔵様のように動きを止め、座り続けたのでございます。 日が暮れそうになってきたのでございます。 事代主様にとっては夜這いの時間。 早く事を済ませなければならないという焦りから、ぬこ様を起こそうとしたのでございます。 「ぬこ様……ぬこ様」 事代主様は、ぬこ様の首元をくすぐり起こそうとしたのでございますが、むしろぬこ様はうっとりとして深い睡眠に誘われたのでございました。
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