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「… 虎やライオンは同じかもしれないけれど、虎と狼と熊が一緒だとは思えない。」
……… 略 ………
「 … 虎と狼と熊が一緒だとしても、六本足の昆虫と一緒だとは思えない。
虎や狼や熊とは全然違うよ。構造とか、設計思想のようなものが。
そもそも、六本足の昆虫は、この星で生まれたんじゃないと思う。
だから、少なくとも、主は、二つ以上ある。」
「… それは、そうかもしれない。でも、一緒だから … 」
「… そうだとすると、主は移動した。ということになってしまう。」
「… そうだ、移動したんだ。」
「… それは、難しい。六本足の昆虫は、多種多様で、動物よりも多種多様だ。
だから、動物が多種多様になる期間よりも、六本足の昆虫が多種多様になる期間のほうが長くなるので、期間が重なってしまう。
そして、動物が多種多様になりかけた頃、この星に、多種多様の六本足の昆虫が、大挙してやって来たんだ。」
「… この星で多種多様になった昆虫もいるんじゃないか?、… いや、主は、この星とも、昆虫の母星とも関係ないところで、動物主や昆虫主になったんだ。」
「… ええー?!」
「… 星雲は、とてつもなく離れたところで生まれたんだ。だから、場所は、主にとって、関係ないんだ。」
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一匹一匹の動物は、主とは関係なく生まれる、という考え方も生まれた。
雄と雌と子のあいだには、クピド・フォースが作用する。という考え方だ。
その場合、ひとつひとつの星も、主とは関係なく生まれる、ということになり、
惑星は主とは関係なく生まれる、とか、太陽も主とは関係なく生まれるということになる。シリウスは主と関係ある、など。
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「… 蜘蛛などは、この星の動物主が、大挙してやって来た六本足の昆虫を参考にして作ったのかもしれない。」
「… 六本足の昆虫も、幼虫の頃は、たくさん足があるから、そうとは限らない…」
などなど、いろいろな考察が生まれた。
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