不思議な女の子

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今日は、仕事がはかどらなくて残業になってしまい、会社を出たのが21時を過ぎてしまった。 僕は、今日は疲れていて、道草をせずにまっすぐに帰ろうと思って家路を急いでいた。 今日は11月30日で、今年も残すところ1ヶ月だ。 夜になって冷え込みが強くなり、昼間降っていた雨が雪になっていて、うっすらと雪が積もった道は滑って歩きにくかった。 自宅近くの公園の脇道を歩いていると、猫の鳴き声が聞こえてきた。 「ミャー、ミャー」 僕には、か細い声で、悲しそうな鳴き声に聞こえた。 気になった僕は、猫の鳴き声が聞こえる公園の中に入っていった。 すると、公園内の桜の木の下に小さな段ボール箱があり、この中に白い子猫が丸くなって寒さをしのいでいた。 僕は、このまま猫をここに放置して帰ろうと思ったけれど、猫が僕の顔をじっと見ていて、僕に助けを求めているように思えて、僕はその場を立ち去ることができなかった。 少し考えてから、とりあえず今日は、この猫を段ボール箱のまま家に連れて帰ることにした。 僕は27歳の独身男でアパートの1人住まいだけれど、アパートはペット禁止だったかなと思いつつ、 (大家さんに何か言われたら考えよう!) と軽い気持ちで、猫を連れて帰ることにした。
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