不思議な女の子

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翌朝、僕は目が覚めて一度目を開けたけれど、眠気が強くて、また目をつむってしまった。 でも、頭がぼーっとしながらも何かおかしいと気が付いて、慌てて飛び起きた。 すると、僕の隣に20代前半くらいの年齢の若い女の子が寝ているのである。 (あれ、どうしたんだろう?  部屋を間違えたのかな?) 頭がはっきりしてきて、辺りを見回したが、間違いなく僕の部屋のようだ。 (じゃあいったい、この女の子は誰なんだろう?) 僕の頭は混乱して、何が何だか分からなくなっていた。 少しすると、女の子が目を覚ました。 女の子は、僕の顔を見ると、いきなり僕の頬をペロペロと舐めはじめた。 「ちょっと待て、君は誰なんだ?」 女の子は、キョトンとした表情で、僕につぶやいた。 「モコ」 僕は、さらに混乱した。 (モコは、昨日猫につけた名前じゃないか!) 僕は、昨日連れてきた猫のことを思い出して、部屋の中を見回したが見当たらなかった。 いったい何があったのだろう? その女の子は、全裸だったので、 「服は?」 と聞くと、 「ない」 と返事が返ってきた。 僕は女性用の服を持っているわけもなく、とりあえず僕の下着とポロシャツ、ジーンズを着るように女の子に渡した。 女の子は、身長が僕と同じくらいで、やせ型の体型のため、サイズ的には僕の服がピッタリ合うようだった。
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