不思議な女の子

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僕が朝ご飯の準備をするために台所に行くとモコもついてきて、僕のそばでじっと見ていた。 モコと僕の分のご飯とインスタントのお味噌汁をコタツ台に持っていき僕が食べ始めようとすると、モコは両手でお味噌汁のお椀をもって飲み始めた。 あれ、行儀いいな…と思ったら、今度はご飯の茶碗を両手で持って、直接口をつけて食べ始めた。 僕は、 「ちょっとちょっと…」 といって、モコの手からご飯の茶碗を取って、 「茶碗は、左手で持って、右手で箸を持つんだよ!」 と教えた。 でも、モコは箸を使うのが難しくて、僕は台所からスプーンを持ってきてモコに渡した。 モコは、スプーンを使うのもままならなかったけれど、何とかご飯を口に運ぶことができるようになった。 僕は、こんなモコの姿を見て、 (モコは、本当に猫なのだろうか?  なぜ、人間の姿になったのだろうか?) と疑問が次から次へと湧いてきた。 そうこうしながらご飯を食べ終わると、今度は何かおしっこの匂いがしてきたので、思わずモコの股間を見るとジーンズが濡れていた。 僕は慌ててモコをお手洗いに連れて行き、 「ここで、ジーンズと下着を膝のあたりまでおろして、おしっこするんだよ!」 と教えた。 僕は、着替えの下着とジーンズをモコに渡して着替えさせた。 僕は、これからどうしたらいいのだろうか…と少し呆然としてしまった。
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