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レンはいつも一緒にいてくれた。
レンがいるから、僕は一人ぼっちじゃなかったんだ。
一人と一匹、いつも高いマンションの窓から、外の世界を見下ろしていた。
「いつまでも一緒にいようね」と、僕は言った。
でも、それはかなわない。
どうがんばったって、犬の方が寿命が短い。
レンは、僕を残して、あっけなく死んだ。
ママはすごく泣いた。僕も泣いた。
僕らは、本当に仲良しだった。
寒い時は、寄り添って寝たぐらいだ。
あのぬくもりを、僕は忘れない。
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