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「四天王それぞれに立派な拠点こしらえたったのになあ!! 自分ら暑いとこが好きだの寒いとこが好きだの本が欲しいだの娯楽室が欲しいだの……注文が多すぎんねん! どこぞのレストランもびっくりやわ!! だけどうちは健気に全部用意した拠点を作ったったわ! 健気に!! 全部勇者一行に落とされたけどなぁ!!」
「「「「…………」」」」
四天王は鋼の意思で無表情を貫いていたが、よく見れば若干目の端に涙を浮かべていた者もいた。
「落とされただけならまだしも。うちが配った『マオウクリスタル』も壊されとるやん、全員揃って!! あれが無いからこの城の魔法障壁もボロボロやわ!! ほんま自分ら大概にせえよ!!」
「「「「…………」」」」
「大体魔将四天王ってなんやねん、そういう所からセンスが……なんか言えやぁあああああああ!!」
魔王の怒号が空気を揺らす。ただいまの時刻は午前3時。
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