第1話 どんぶらこ、どんぶらこ

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そう言われた火花たちは、喜びを爆発させる。 「火花お姉ちゃんも大好きだよ!」 「風里おねーさんも大好きだよ!」 「水音も大好きっ!」 「ママも大好きよ!」 より強く、タロウこと抱き締める四人。 「うぐぅ、く、苦しい」 鬼の腕力で抱き締められたタロウは、 そのまま気を失う。 「あれ?タロくん?」 「タロウちゃん?」 「お兄ちゃん!」 「タロウ!?」 ーーーーー 「ふぅー、いい湯だー」 タロウは家のお風呂に入って言葉を漏らす。 気を失ったあとは、水音に介抱してもらい、 その間に火花たちが野菜を売りさばいて すぐに島に帰ってきた。 「やっぱり働いた後のお風呂は格別だね~」 火花が言う。 タロウ、火花、風里、水音、雷知の五人でお風呂に入っている。 「お兄ちゃん、ほんとにケガしてない?」 タロウの膝に座って寄りかかっている水音が言う。 「少し腕がダルいくらいでケガはしてないよ」 タロウが答える。すると、 「それじゃ、風里おねーさんがマッサージして あげるよ」 風里が、左腕を取る。 「ズルい!火花お姉ちゃんがしてあげる!」 火花は右腕を取る。 「だ、大丈夫だよ!」 タロウが断ろうとする。 すると、雷知がタロウの後ろに回り。
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