第1話 どんぶらこ、どんぶらこ

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「じゃあ、ママは肩をマッサージしてあげる」 雷知がタロウの肩を揉んだ瞬間、 「くすぐったい!!」 肩を揉まれるのが弱いタロウは腕をビクッと震わせた。 そのせいで、 「あん!」「っん!」 火花と風里の胸をわしづかみしてしまった。 「ご、ごめん!」 タロウが謝る。 「もう、ママが肩を揉むからだよ」 「タロウ、ごめんねぇ」 「・・・・わたしもいつかおねいちゃんたちみたいに」 水音が小さく呟く。 タロウたちの賑やかな声は、いつまでも そしてこれからも聞こえ続けていた。 めでたしめでたし。
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