第2話 森林トレジャー

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第2話 森林トレジャー

「ハッ・・・・フッ・・・」 朝日に照らされながら、上半身裸で砂浜で木刀を 素振りしているタロウ。 「・・・・ふぅ」 木刀を砂浜に突き刺して、修行を終える。 すると、後ろから火花に声をかけられる。 「ムニャ?・・・タロくん?」 タロウが振り向くと、着物をはだけさせて 肌を露出させた火花があくびをする。 「火花ねーちゃん、お腹壊すよ」 「ありがと」 タロウが火花に近づいて着物を正す。 「剣の修行してたの?」 「うん。早く起きたからさ」 タロウは火花たちの父親である、今は出稼ぎに 出ている 鬼島 岩来(きじま がんらい) に剣術を教えてもらった。 「あ、そうだ!タロくんにお願いがあったんだ」 「なに?」 「森の奥にさ、果物がたくさんなってるの知ってるでしょ?晩ごはんにデザートが食べたいから、 それを取りに一緒に行ってくれない?」 「いいよ!」 「ありがと!じゃあ、朝ごはんのあとにお願いね」
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