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「そうだタロくん知ってる?」
「?」
「潜って、水の中から太陽を見るとキラキラして
キレイなんだよ」
「そうなんだ」
「やってみよう!いくよ、スタート!」
そう言って火花が水の中に潜る。
タロウもそれに続く。
透明度の高い水の中で二人は、下まで潜り、
浮かないように岩を掴み、見上げる。
太陽の光が水に反射してキラキラしている。
それを見たあと、二人は手を繋いで浮かび川に
顔を出す。
「どう、キレイだったでしょ!」
「うん、スゴいね」
「それじゃ果物探しを再開しようか」
火花が本来の目的を思い出す。
ーーーーー
「くっだもの、くっだものどこかいな~♪」
火花は、道で拾った木の枝を振りながら歌っている。
すると、
「火花ねーちゃん、あれじゃない?」
タロウが指差した方に、桃がなっている木があった。
「っ!桃だ!!」
火花が嬉しそうに木に近づく。
「おいしそー。味見しちゃおっ!」
火花は木に登り、桃をひとつ取ってカプッと食べる。
「・・・・もぐもぐ、ん!?」
火花が突然胸を押さえる。
「ねーちゃん!?どうしたの!!」
驚いたタロウが声を上げる。
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