第2話 森林トレジャー

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「そうだタロくん知ってる?」 「?」 「潜って、水の中から太陽を見るとキラキラして キレイなんだよ」 「そうなんだ」 「やってみよう!いくよ、スタート!」 そう言って火花が水の中に潜る。 タロウもそれに続く。 透明度の高い水の中で二人は、下まで潜り、 浮かないように岩を掴み、見上げる。 太陽の光が水に反射してキラキラしている。 それを見たあと、二人は手を繋いで浮かび川に 顔を出す。 「どう、キレイだったでしょ!」 「うん、スゴいね」 「それじゃ果物探しを再開しようか」 火花が本来の目的を思い出す。 ーーーーー 「くっだもの、くっだものどこかいな~♪」 火花は、道で拾った木の枝を振りながら歌っている。 すると、 「火花ねーちゃん、あれじゃない?」 タロウが指差した方に、桃がなっている木があった。 「っ!桃だ!!」 火花が嬉しそうに木に近づく。 「おいしそー。味見しちゃおっ!」 火花は木に登り、桃をひとつ取ってカプッと食べる。 「・・・・もぐもぐ、ん!?」 火花が突然胸を押さえる。 「ねーちゃん!?どうしたの!!」 驚いたタロウが声を上げる。
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