第1話 どんぶらこ、どんぶらこ

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『昔々、大きな桃が川を流れていました。 その桃は、誰にも拾われることなく、 海へと流れていきました。 そして、ある島に流れ着き、そこで角を生やした 女性たちに拾われました。 その女性たちが桃を割ると、中から男の赤ん坊が 出てきました。 その子を"タロウ"と名づけ、 育てることにしました。 それから10年ほどの時が流れました』 ーーー 「うぅーん・・・・」 窓から朝の光が差し込む中、タロウは寝ぼけながらも目を覚ます。 タロウが右に寝返りを打つと、 そこには丸出しの胸があった。 「っ!?」 タロウの右側には、5才上の、 "鬼島火花"(きじま ひばな)が、着物をはだけた 状態で寝ていた。 下着をつけてない胸は、火花の寝息に合わせて上下していた。 「火花ねーちゃん?相変わらず寝相悪いな」 いつものことなのか、タロウは動じることなく、 次は左に寝返りを打つ。すると、 「っ!?風里ねーさん!?」 10才年上の"鬼島風里"(きじま かざり)が、 同じように着物をはだけさせて、 胸を丸出しにしていた。 火花よりも大きいスイカほどの胸が、重力に負けることなく、張りを保っていた。
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