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「火花ねーちゃんはケガない?」
「あたしは大丈夫だけど・・・・」
タロウは置いていた桃の入ったカゴを持つ。
「んじゃ、帰ろうか」
ーーーーー
その日の夜、晩ごはんを食べ終えたタロウたちは、
ちゃぶ台に桃を置く。
「わ~おいしそう。二人が取ってきてくれたの?」
風里が言う。
「うん、そうだよ」
火花はまな板と包丁を持ってくる。
「ママが剥いてあげるわよ」
雷知が桃の皮を剥き始める。
「いい匂い~!」
水音が鼻をヒクヒクさせて桃の香りを楽しむ。
「はいどうぞ」
剥いた桃を皿に並べる。
風里たちが「いただきまーす」と言って食べる。
「んー!おいしい!」
「甘い」
笑みを浮かべる風里たちを見ながら、火花がタロウに小声で言う。
「みんなが喜んでくれて良かったね」
「うん!そうだね!」
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