第2話 森林トレジャー

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「火花ねーちゃんはケガない?」 「あたしは大丈夫だけど・・・・」 タロウは置いていた桃の入ったカゴを持つ。 「んじゃ、帰ろうか」 ーーーーー その日の夜、晩ごはんを食べ終えたタロウたちは、 ちゃぶ台に桃を置く。 「わ~おいしそう。二人が取ってきてくれたの?」 風里が言う。 「うん、そうだよ」 火花はまな板と包丁を持ってくる。 「ママが剥いてあげるわよ」 雷知が桃の皮を剥き始める。 「いい匂い~!」 水音が鼻をヒクヒクさせて桃の香りを楽しむ。 「はいどうぞ」 剥いた桃を皿に並べる。 風里たちが「いただきまーす」と言って食べる。 「んー!おいしい!」 「甘い」 笑みを浮かべる風里たちを見ながら、火花がタロウに小声で言う。 「みんなが喜んでくれて良かったね」 「うん!そうだね!」
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