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3人は、『着物・月夜』と書かれたお店に入る。
店の中には他のお客さんはおらず、
様々な色に染められた着物が棚に置いてある。
「うわー、キレー!」
水音は、猫の柄の着物を手に取る。
「これもいいわよ」
風里も桜の柄の着物を手に取る。
「お兄ちゃん、ちょっと試着してきてもいい?」
「いいよ」
「水音ちゃん、一緒に着替えよ」
そう言って二人は試着室に入っていった。
「・・・・」
タロウは試着室の前に立っている。
試着室から声が聞こえてくる。
『ん?水音ちゃんどうしたの?』
『お姉ちゃん・・・どうしたらおっぱいおっきくなるの?』
『おっぱい?んー、そうだなぁ、いっぱい寝たら
おっきくなったからなぁ』
『わたしもちゃんと寝てるのに・・・・』
『ママは、マッサージするといいって言ってたよ』
『マッサージ?どうやるの?』
『ちょっと失礼』
『あん!お、お姉ちゃん!?くしゅぐったいよ!』
『痛い?大丈夫?』
『い、痛くはないけど・・・なんか・・・なんかぁ』
『水音ちゃん、あんまり動くと、うわっ、
倒れる!』
そんな風里の声の後、二人が試着室から飛び出てきた。
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