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「相変わらず広いねー、ここは」
火花たちは、竜宮城の庭のところにあるプールに
来た。
「水音がいっちばーんっ!!」
そう叫んで浮き輪を装備した水音がプールに
飛び込む。
タロウたちも後に続く。
ーーーー
「あれ?優子さんだ」
しばらくプールで遊んでいたタロウたちの所に、
車輪の付いた台に、数枚の皿と袋のを乗せた優子が来た。
タロウたちはプールから上がり優子に近づく。
「どうしたの優子ちゃん?」
風里が聞く。
「みなさんどうも、動物たちのごはんの時間なんです」
「動物?ペットなんて飼ってた?」
水音が聞くと優子が答える。
「飼っているわけではなく、この島に住む野生動物たちにごはんをあげてるんです」
地面に並べた皿に、袋の中のエサをコップで
すくって入れる。
そして優子が『ピッピッ』と口笛を吹くと、
草むらから犬や猫がやって来た。
猫たちは皿に近づきエサを食べ始める。
「可愛い!にゃんこだ!」
「わんちゃんもいるね」
水音と風里が喜ぶ。
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