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「良いゆずが手に入ったの。だから今日はゆず風呂よ」
「へ~、楽しみねぇ」
「みんなで入りましょう」
「いいわねぇ」
「タロウ、お風呂楽しみだね」
そんな二人の会話を聞きながら、火花がタロウに
言う。
「僕は後で一人で入るよ」
「なんで?いつもみたいに一緒に入ればいいじゃん!」
「今日は家族だけじゃなくて、乙姫さんたちもいるし、迷惑だよ」
「じゃあ聞いてみようよ。乙姫さん!タロウも一緒にお風呂に入っていいですか?」
火花のその言葉に、乙姫が顔を向ける。
「もちろんいいですよ。みんなで入った方が楽しいですからね」
火花がタロウの方を見て、
「ふふふ、だってさ」
ーーーーー
「おおー、ゆずの良い匂い~!」
と、湯船に浸かる水音が言う。
夕方、晩ごはんの前にタロウたちは露天風呂に
入っている。
「星空がすごいね~!」
「ほんとだね~」
満点の星空に、風里と火花が声を上げる。
「みんな湯加減は大丈夫ぅ?」
体を洗い終えた乙姫と優子が、湯船に入る。
「ちょうどよくて気持ちいいです」
火花が言う。
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