第4話 竜宮城1泊2日 前編

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「良いゆずが手に入ったの。だから今日はゆず風呂よ」 「へ~、楽しみねぇ」 「みんなで入りましょう」 「いいわねぇ」 「タロウ、お風呂楽しみだね」 そんな二人の会話を聞きながら、火花がタロウに 言う。 「僕は後で一人で入るよ」 「なんで?いつもみたいに一緒に入ればいいじゃん!」 「今日は家族だけじゃなくて、乙姫さんたちもいるし、迷惑だよ」 「じゃあ聞いてみようよ。乙姫さん!タロウも一緒にお風呂に入っていいですか?」 火花のその言葉に、乙姫が顔を向ける。 「もちろんいいですよ。みんなで入った方が楽しいですからね」 火花がタロウの方を見て、 「ふふふ、だってさ」 ーーーーー 「おおー、ゆずの良い匂い~!」 と、湯船に浸かる水音が言う。 夕方、晩ごはんの前にタロウたちは露天風呂に 入っている。 「星空がすごいね~!」 「ほんとだね~」 満点の星空に、風里と火花が声を上げる。 「みんな湯加減は大丈夫ぅ?」 体を洗い終えた乙姫と優子が、湯船に入る。 「ちょうどよくて気持ちいいです」 火花が言う。
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