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「そうか、じゃあ行くか」
タロウが立ち上がる。
「うん!行こう!」
水音がタロウと腕を組む。
「そういえば火花ねーちゃんと風里ねーさんは?」
「風里お姉ちゃんは優子さんに料理を教わってて、火花おねーちゃんはママたちと喋ってる」
「そうか、じゃあ二人で行ってみよう」
「れっつごー!」
タロウと水音は森の中に入っていった。
ーーーーー
「うわー可愛い~!」
少し森に入ると、子猫たちがじゃれあってるのを
見つける。
「近づいたらダメかな?」
「驚いちゃうから無理だろうな」
「そっか・・・・」
水音はシュンと落ち込む。
そのとき、
「ニャ~~~~~」
どこかから猫の鳴き声が聞こえてきた。
「なんだ?」
「向こうから聞こえたよ、行ってみよう!」
水音がタロウの腕を引っ張りながら歩き出す。
ーーーーー
「この辺だよねお兄ちゃん?」
「あそこだ!」
タロウが木を指さすと、木の枝に子猫がうずくまっていた。
「降りれなくなっちゃったのかな?」
「そうっぽいな」
「水音が助ける!」
そう言って水音は手の平に力を込める。
すると空気中の水分が集まる。
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