第1話 どんぶらこ、どんぶらこ

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右手を上に伸ばし、もう一度風が集まる。 「次は大物を狙うよ」 その時、風里がくしゃみをした。 「ハックション!」 その拍子に、手のひらに集めた風の塊を砂浜に 叩きつけてしまった。 「あっ・・・・」 強力な風がタロウたちの周りを暴れまわる。 「きゃっ!」 「んッくぅ!」 突風に飛ばされそうになり風里と水音がバランスを崩す。 「危ないッ!」 タロウは助けるために二人の体をとっさに抱き寄せる。 「んんっ!?」 「あんっ!」 右手で水音のお尻を、左手で風里の胸をわし掴みしてしまった。 小ぶりながら弾力のある水音のお尻。 スイカのように大きい風里の胸。 いけないとは思いつつ、タロウは二人を突風から 守るため、手に力を込める。 「お兄ちゃん!?ぎゅってしちゃダメ!」 「ンッ、そんなとこ摘ままないで!」 「ご、ごめん!・・・・うわっ!?」 踏ん張っていたタロウだが、ついに風に巻き込まれ3人は飛んでいってしまう。 そのまま少し離れた砂浜に倒れ込む。 あお向けに倒れたタロウが目を開けると、 そこには、風で水着が全て飛ばされて裸になった 風里のお尻があった。 風里はタロウの顔に跨がっていた。 「タ、タロちゃん!?」
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