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水音はタロウの腰に跨がっていた。
「二人とも、大丈夫?」
「お姉ちゃんは大丈夫よ」
「水音も大丈夫」
二人がタロウから体をどかす。
「すごかったね」
「ごめんねぇ、お姉ちゃんがんばりすぎちゃった」
風里は申し訳なさそうな顔をする。
「いいよ、僕のためにしてくれたんでしょ。
二人にケガがなくてよかった」
そう言って、風里の頭を撫でる。
「タロちゃーーん!!」
「風里ねーさん!?」
目を潤ませた風里がタロウを抱きしめる。
大きな胸がタロウの顔に押しつけられる。
それを見ていた水音が、ほっぺをぷくっと膨らませ、タロウの腕に抱きついた。
「水音!?」
「お兄ちゃん、ありがとう」
タロウは、顔に胸を押し付けられ、
腕に抱きつかれるとゆう体勢のまま、
時間が過ぎていった。
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