A belief

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 俺はどうしたらいい?  一髪触発の状態で、俺は深く息を吐いた。 「すみません、雅さん店を出されたくなければそれ以上はここではやめて下さい。 他のお客様の迷惑にもなります。」  で、サヨリさんへ視線を向けた。 「サヨリさんもサワさんも、俺なんかを大事にしてくれてありがとうございます。でも、今言った通り雅さんには抑えてもらいますので我慢して頂けませんか?」  そう言い切れば、仕方ないわねとサヨリさんたちは引いてくれた。  けれど雅はそうは行かなかった。行くとも思ってなかったけどね。 「えー?1従業員がぁーそんな事言う権利ないでしょー?マスター!勝手に客帰そうとしてますよー?いーんですかぁー?」  随分大きい声で言ってくれたので、ボックスのナオさんが俺の横に来てくれた。 「どうしたの?」 「あ、すみません・・・あの」  説明入れる前に、入れられた・・・。 「この、ヘボイ従業員がぁー私に帰れって言うんです。 マスターでも無いのに出しゃばりすぎじゃないんですか?」  どうやら二宮先輩が出てこないと満足行かないんだろうな。声は相変わらず大きくて、俺は頭を抱えてこの場から逃亡したくなった。  そしたら、来たよ未爆発のイケメンさん。  俺の背後から。  好きだね、俺の背後。  相変わらず爽やか臭漂わせてニッコリ笑顔。  怖いっ!!!! 「お客様、タロはカウンターの主だからマスターの俺でも逆らえないんだよ。 ごめんねー、会計はいらないから気をつけて帰ってね!」  ウインク付き。  おいおい。いつの間にカウンターの主とかになってんの?   でもこれで落ち着くと思ったら勘違いだったらしい。 「それって、小鳥遊太郎がここの偉い人って事ですか?」 「違いますよ」 「私の話も聞いてないのになんで、こんな使えない男の言う事信じるのか解らないんですけど」  ひでぇ言われようだなオイ。 「君には使えない人だったかもしれないけど、この店には必要な人材ですからね。 この子は無闇にお客様へ攻撃するとは思えませんし、そこの常連さん達も頷ける様な事だと認識してますよ?」 「そうよ!タロちゃんが可哀想よっ!」  サヨリさん、ありがとうございます。
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