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私はその彼の瞳が怖くて目を下にそらす
「あまり、、見ないでください、、、」
「なぜ、、そんな、、見つめるんですか?」
私は怖くて震えた声で彼にそう告げた
「なぜ?」
「可愛いからですよ」
「いまから、この綺麗な瞳が見れなくなると思うと、惜しくて」
彼はまるで別れの前の恋人のように
眉毛をさげて悲しみを告げた
「か、可愛いくありません、、」
「綺麗な、わけないじゃないですか、、みんな同じです、、、」
彼は横顔を見せながら、下をみつめて微笑むと噛みしめるように、そして優しく呟いた
「ふふ、、同じなわけないですよ」
「こんないい、素材をもった女の人はいません」
「私は目を見ればわかります、その奥にある、キラキラした原石が、あなたにあるのが」
「優しくて、恥ずかしがりやで、自分の本当の姿を隠して生きてきた、そんなあなたの奥にあるもの」
「それを私は、開いてあげます」
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