第1章・ある朝のきっかけ

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   学生寮から本校舎まで走って10分(あくまでおれの脚力でのお話です)  なのでただいま廊下を疾走中!    きゃーー遅刻遅刻ぅー(><)ってどっかの女の子が言ってる様な気がするよー、おれも遅刻しそうだよー同じだねー。  あそこの廊下の角を曲がったら可愛い子とぶつかれないかなぁ。  いや、可愛い子にはぶつかれる可能性はある。  でも女の子じゃないとね!!うんうん。  うわっ!生徒指導の先生に注意されちゃった、でもこの足もう止まれないんです。てことで、さようならっ!  よし!次はこの角を曲がってぇーって誰かが出てきた!?  ここで本当に漫画的展開いらないから!  うっそ…避けられない!退いてーーー!!    ドンッ!!  あちゃー……ダメだったか。尻もち痛い…(涙)  ここに来て早1年、自分のヒエラルキーはイタい程よく分かっています。  おれはサッと立ち上がり、土下座…は流石にしないけど今にもしそうな勢いで深々と何度も謝り倒した。
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