上「幽霊トンネルの女の子」

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俺は足を組んで机に頬杖をつくと、気だるげに笑う。すると智秋も小さく笑った。 「さすがだなぁ正人は。ほんと、マニアだよなぁ」 直後、休み時間終了のチャイムが鳴り響いた。 智秋が席を立つと、俺に顔を近づけてコソッと囁く。 「じゃあさ、そんな正人にお願いがあるんだけど」 「なに?」 「今度、クラスメイトの数人とそこへ肝試しに行こうって話になってるんだ。正人も来るだろ」 「は~?」 まぁ心霊スポットは大好きだし、嫌じゃないけど…親しくもないクラスメイトと行くのはかなり面倒くさい。 「なぁ行こうって。幽霊トンネルについて詳しいおまえがいてくれた方が、盛り上がるだろ?それにさ、友達つくるチャンスだぞ」 「…智秋が来るなら、いいけど」 「もちろん!よし、じゃあ決まりだな」 智秋はニコッと笑うと、軽く俺の肩を叩いて席に戻って行った。
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