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(ったくしつこいなぁ…いい年して……)
「ア~ニス」
また呼ばれた
しかしもう関わりたくなかったので、見向きもしなかった
「ア~ニス🎵」
「もぉ❗ なんな…ッブ‼」
アニスは食べてる物を吹き出した
「汚いですね~…」
ディストの方を見ると、人形を持っていた
黄色よりの橙色。
耳は長い。
独特の表情
吹いた。
ディストを見てではない
「ちょっと⁉なんでアンタが❗」
ディストが持っていた人形には見覚えがある
それは、母のパメラが手作りで作ってくれた人形であった
アニスはトクナガと呼んでいた
「ちょっと家に訪問しましたら、この人形が目にとまったので、一生懸命作りました」
(うわぁ…うぜぇ…)
確かに、家(教会の一室)にある人形と姿形はそっくりであった
これをパメラ同様一針一針ディスト自身が縫ったようだ
「……で、友情の証としてアニスにあげます」
(ぇえ⁉)
友情の証というのに嫌気を感じたが、もらえるならということで頷いた
「う、うん。ありがとう…まぁ友情の証にはならないけどねー」
(同じ人形かぁ……じゃあ君も"トクナガ"ね)
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