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「ならアニス。そのトクナガと戦ってみてください」
と言うと、ディストは椅子から立ち、巨大化したトクナガの背中によじ登った
「何してるの?」
アニスは訳が分からなかった
たしかに体長は2㍍近くあり、仮に動かせたらと思うと、強そうだが……
「アニス行きますよ❗」
トクナガが走り出した
(動いた⁉)
「壊しても怒らないでよ!」
トクナガはただの人形である
さっき触れたが、あの感触からして鋭利の刃物には弱いのだろう。
アニスは教団の服の下にある短剣を抜き、突進してくるトクナガの懐に飛び込み、短剣を刺した。
トクナガは止まらず飛び込んだアニスをそのまま体当たりで吹き飛ばした
「ぃった~…」
トクナガの方を見た
しかし刺したはずの短剣が落ちていた
それどころか、トクナガに刺した傷すらなかった
「なんで? たしかに短剣はめりこんだはずなのに…」
「ハーッハッハ」
ディストは甲高い声で笑った
「だから言ったでしょう。 トクナガは私が作ったのです。そこらの攻撃は効きませんよ」
「リミテッド❗」
ムカついたアニスはトクナガの頭上に落とした。
ディストの悲鳴が聞こえたのは言うまでもない
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