第一章 ~アニス・タトリン~

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「…………」 30発程撃ったところで、 ようやくリミテッドの詠唱をやめた   周囲には肉が焼け焦げたような鼻をツンとつく異臭が漂った。 「く、くそ…」 瓦礫から這い出した男の前にアニスは立った   「た、助けてくれ…」   他の二人も瓦礫から出ようとしていた   アニスはリミテッドの直撃は避けていたので、3人は打撲、打ち身等、酷くて重度の火傷を負ったぐらいだった   男は震えていた 初めてではないが、死の恐怖。 "死"は何回も見てきた いつも"与える"側だった。 しかし、今は違う "死"が今まで以上に近づいていた。     「次来てみなさいよ…もし今度パパとママに変なことしに来たら……」 アニスは瓦礫をどかし、睨んで言った すぐさま3人はケガが嘘の様に走り去って行った
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